SBS規格ラックを用いた自動化装置との連携

各種自動化装置はSBS規格(マイクロプレートフォーマット)が主流です。マイクロチューブのフリップキャップを保持し、分注装置に親和性の高いラックを試作しました。
今後、より確実で運用にマッチしたアクセサリーの最適化に取り組んで参ります。

SBS規格ラックのコンセプト

弊社では、ラック底面からの二次元バーコードの一括スキャンに対応し、かつコストダウンを両立するため、既存の24本チューブ用ラックを流用できるマイクロチューブ固定構造を検討しています。分注装置の分注ピッチの確保と、マイクロウェルプレートへの展開を想定し4もしくは8の倍数で配置できることを目指しています。

24本立てチューブラック(写真は10mlチューブ)

24本立てチューブラック(試作)

SBS規格サイズに、マイクロチューブを最大数(24本)セットできるチューブラックの試作です。処理中に分注チップがマイクロチューブのキャップに干渉しないよう、ヒンジとキャップ部分を保持する構造になっています。

  • マイクロチューブのキャップが閉まった状態でラックにセットします。
  • ヒンジ部を上から指で押すと、テコの原理でキャップが持ち上がり開栓します。
  • キャップを指でつまみ、ガイドに挿入し固定します。
  • キャップを閉める際は、突き上げベース板にチューブラックを乗せると、チューブが少し浮き上がります。指で押さえて閉栓してください。
  • チューブラックは、専用のフタを利用することができますので、そのまま冷蔵庫などで保管が可能です。
24本立てチューブラックの利用例

16本立てチューブラック(試作)

SBS規格サイズに、マイクロチューブを16本セットできるチューブラックの試作です。仕組みは24立てと同様ですが、フリップがキャップを固定することで、分注時のチップ干渉リスクを完全に排除することができます。

  • マイクロチューブのキャップが閉まった状態でラックにセットします。
  • ヒンジ部を上から指で押すと、テコの原理でキャップが持ち上がり開栓します。
  • フリップを起こして、開栓したキャップを固定します。
  • キャップを閉める際は、突き上げベース板にチューブラックを乗せると、チューブが少し浮き上がります。指で押さえて閉栓してください。
  • チューブラックは、専用のフタを利用することができますので、そのまま冷蔵庫などで保管が可能です。
16本立てチューブラックの利用例

SBS規格ラックの最適化

マイクロチューブをより便利に、かつROBOTUBEの利点を最大化するための検討を行っています。キャップの自動開栓や、ラックのボディ部分をアルミニウム製にして冷却対応するなど、様々なご要望が寄せられています。ご要望やご意見がありましたら、ぜひお問い合わせよりご連絡ください。